2008年04月27日

無題

今日は思い切って暴走します。

初めて恋人をお父さんに紹介しようと休みをもらった日、

三年前夢をかなえるために東京に行った人からメールが届きました。

翌日の仕事に向かう高速のラジオからは、
出会った日に道端のギター弾きが唄ってたバラッドが流れました。

週末、仕事の帰りに偶然アパートの前を通ってしまいました。

そんなことが重なっちゃうと
はじめて作ったコロッケを食べてほしくて、合鍵を持って雨の夜電車にのって誰もいない部屋にそっと届けた日のこととか、

駅からアパートに続く商店街の色とりどりのコンクリートブロックの
歩くと2歩おきに踏む赤色を数えながら帰った道とか、

やすい折りたたみ自転車に二人乗りして、河川敷に写真を撮りに行った日の風の匂いとか、

バレンタインの日、チョコに敬意を示してとか言ってスーツで出迎えてくれた時の変な笑顔とか、

何もかも一人で決める彼が、東京で仕事が決まったと言った日とか、

笑顔で見送ろうと決めたのに最後の日、何もなくなった部屋で笑った顔のまま初めて泣き崩れてしまった日とか、

しっかりしてるから大丈夫だと思って忘れてたけど、まだ十九才の普通の女の子やもんね、
俺情けない。
って言ったことばとか、

大雨のバス停とか、


いろんなことを、きのうのことのように思い出してしまいました。


昨日もアパートの階段を昇ればいつもとかわらずエスカレーターから降りてくる気がしたし、
探せばあの自転車はまだ見つかる気がしました。


そんなわけないのに。


二年ぶりに会う彼は、前よりスーツが似合ってました。
あの頃みたいに、うちの撮った写真がみたいって言った。

うちが、お互いが、あんなに子供じゃなかったら、

うちが一緒にいたい人を選ぶうえで必要なものをちゃんと知ってたら、ずっと一緒にいたのにね。

どっかで何かが少しズレちゃってうちはたぶん、
いつか別の人の奥さんになります。

これでよかったんだと思う。

二年ぶりに会ったのに今、たまたま同じ小説家にはまってて、
食事をすれば選ぶものも食べる量も早さも全くおなじ二人のままだったけど、
これでよかったんだと思う。

こんなにかかったけど、やっと、面影のとおいところまで来れました。

あんな時間が共有できたってだけで、
あの頃のうちには、彼がとっても必要だったってだけで、十分。


いつの間にか、隣にいた時間よりも離れてた時間の方が長くなっていって、
うちは、やっと、出会った頃の彼の年になりました。


せっかく暫くちゃんと忘れてたのにな。




…鼻水出た。




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